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第9回 「怪しいお米」「セシウムさん」の表現の差別性
①東海テレビの不謹慎な表示
 8月4日に、東海テレビ放送(フジテレビ系列)の番組「ぴーかんテレビ」内で、
<岩手県産の「ひとめぼれ」10キロが当たる視聴者プレゼントの当選者を発表する画面中、当選者3人の住所と氏名が記載されるはずの欄に「怪しいお米」「セシウムさん」と表示して放送した。>
ことに対し、厳しい批判がなされている。ここには、差別的な言葉は一切使用されていないが、徹底的に糾弾されるべき差別表現と言える。当選者名を入れる前のダミーデータが誤って表示されたということだが、問題はそんなところにあるのではない。ダミーにしろリハーサル用にしろ、冗談でも作るべきではない。

 テレビ制作者の意識の問題、さらに言えば報道部を含め、局全体の震災と原発放射能汚染に対する認識と、怒の欠如がある。

 東海テレビだけでなく、東電と原発批判を問い詰めない、全メディアのジャーナリスト的堕落の問題なのだ。

 スポンサー企業の番組降板が相次いでおり、番組の打ち切りも検討されている。また、岩手めんこいテレビと連携して、番組検証番組を作るとしているが、真の反省は、東京電力と原発の国家政策の徹底批判にこそある。

○京都「五山の送り火」に、陸前高田市の松を使うことを拒否した「京都五山送り火連合会」も同じ穴のむじなだ。もう「送り火」など止めてしまえと言いたい。

②ドラマのTシャツに原爆通称名
 広島県は10日、7日放送のドラマで、主役の前田敦子さん(20)が着ていたTシャツに「LITTLE BOY(リトルボーイ)」の文字が書かれていたとして、「広島に投下された原爆の通称名でもあり、今後配慮してほしい」とフジテレビに申し入れた。

 かつて、ナチスの制服を着て登場した英国王子が顰蹙を買ったが、それと同じ、歴史的現実に対する無知、無理解。

 日本でも、ナチ制服姿でTV出演した「氣志團」に対し、ユダヤ人人権団体が厳しく抗議したのは、今年の3月1日のこと。無知は差別の温床なのだ。
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